ミイラの船

2016年、フィリピン近海で漁をしていた男性らによって、船体がひどく痛み今にも沈みそうな、SAYO号という一隻の白いヨットが発見されました。
違和感を抱いた彼らはヨットに近づき客室を覗き込むのですが、室内にはなんとミイラ化した遺体が鎮座していたというのです。IMG_0868


後に通報を受けた警察が調査した結果、この遺体は2009年に消息を絶ったドイツ人の冒険家、マンフレッド・フリッツ・バヨラット氏だということがわかりました。
バヨラット氏に外傷はなく、机に倒れた状態で発見されたため、死因は心臓発作だと結論付けられたのですが、検査の結果、遺体は死後1週間しか経っていなかったのです。
たった1週間でなぜ遺体がミイラ化したのかは不明で、未だに誰も納得のいく説明をつけることができていません。
ですが、彼はSNSを使って冒険の様子を発信しており、遺体として発見される1年前から更新が止まっていたため、死亡時期はこの頃なのではないかと現在は考えられています。
また、船内には死別した彼女に宛てたメッセージが見つかっているのですが、
その中に

​「悪魔の力は、生きようとする希望よりも強かった」

​という文章があったため、バヨラット氏は「自分の死期を悟っていたのではないか?」
とまことしやかに囁かれています。
謎の多いこの幽霊船事件は、今現在もドイツ大使館と連携した現地警察が捜査をしているとのことです。