【閉ざされた村】ゆびきり村


​今回は、あの「ひぐらしのく頃に」に代表されるような、集落や村にまつわる恐ろしい話を紹介していきます。

九州地方のどこかに存在するといわれている
『ゆびきり村』はかつて炭鉱業が盛んだったということもあり、特にこれといった特徴のない村でありながら、非常に栄えていたらしいのですが、昭和50年代に国が炭鉱を閉鎖したことをきっかけに急激に寂れていったそうです。

その結果、村人たちはなし崩し的に農作物を育てる生活へと戻るのですが、多くの者たちはいままで炭鉱で働いていたこともあり、草刈り機や鎌といった農作業用の機械や工具などを触っていなかったため、村人がそれらの扱いを誤り、「指を切断する事故」が起きてしまいました。
しかも、この一見だけでは終わらず、以降も異常なほど多発し、指はもちろんのこと手足や目や耳といった部位を事故により欠損してしまう人が続出したことで、周囲の村や町からは『ゆびきり村』と呼ばれるようになり、この村は​「祟りによって呪われている」​と恐れられていくことになります。
ですが、ゆびきり村で多発する事故に興味を持ったとある保険会社が、秘密裏に調査員を派遣したことで、この村の真実が白日のもとにさらされることになります。
というのも、当時は多くの村人が炭鉱で働き、その上地方の炭鉱夫たちがこの村に訪れていたため、村には多額の金が流れ、村人の生活は非常に潤っていたらしいのですが、炭鉱が閉鎖されることで、湯水の如く湧き上がる大きな収入源が途絶えてしまいます。

そして、当時炭鉱に依存しきっていた村人たちは、この一件で大打撃を受けてしまうのですが、国から多額の退職金や一時金が支払われたこともあり、村人は誰一人として危機感を抱くことなく、貯蓄もせず散財の限りを尽くしてしまいます。
そしてついに資金が底を尽きてしまうのですが、一度味わった裕福な生活を忘れることのできない村人たちは、保険金をもらうために、自らの指を切り落していたらしく、しかもこの事が決して口外されないよう村人が一丸となって結託し、呪いや祟りを装っていたため、事故の真相が明るみに出ることはなかったというのです。
当然これを知った保険会社は警察に連絡したため、事件に関与した村人たちは、保険金詐欺で逮捕されることとなり、しかも捜査の過程で多額の保険金をもらうために、我が子や老いた両親までも手にかけた者がいることも判明しています。

ゆびきり村で行われた「狂気」としか思えないようなこの一連の事件は、その規模と内容ゆえに徹底的な報道規制が引かれることになり、長らく闇の中に葬られてしまいます。

また現在でも九州のどこかに存在しているといわれており、今でも指や手足を失った人たちが多く住んでいるそうです。