​夢と違う

​こちらは、とあるアイドルA子さんの体験談です。
ある日の夜、A子さん恐ろしい夢を見ました。

夢の中でA子さんはいつもの帰り道を歩いていたところ、背後からストーカーが現れ、A子さんを猛ダッシュで追いかけてきました。
A子さんは走りに自信がなかったものの精一杯力の限り走って、叫んで助けを求めたのですが、最終的に捕まってしまい、ナイフでメッタ刺しにされてしまいました。
とはいえ、恐ろしくはあったものの、所詮は夢なのでA子さんは気にせずに過ごしていました。
そんなある日、近所の公園を歩いているときに、何故か妙な胸騒ぎがしたので、ふと後ろを振り返ってみたところ、A子さんは目を疑う光景を目にします。
なんと、背後に夢に出てきたあのストーカー男がいるのです!
あまりに恐ろしくなったA子さんはとっさに逃げ出そうとするも、A子さんは走りに自信がなく、もしあの夢が正夢だとしたら、逃げたところで結局は追い付かれてしまいます。
そこで、Aさんは近くにあった電話ボックスに逃げ込み、友人に電話をかけて助けを呼ぼうとしました。
すると、男はなにもすることなく電話ボックスを通り過ぎて行きました。
A子さんは安心し、しばらくしてから電話ボックスを出て、また外を歩き出しました。
が、ふたたびあのストーカー男が向こうからやってきました。
今度こそ逃げ場はなく、「もう終わりだ!」と思いましたが、ストーカー男はA子さんには目もくれず通り過ぎていく感じでした。
Aさん子さんは、「やっぱりあれはただの夢だったんだ」と胸を撫で下ろしました。
ところが、すれ違いざまのストーカー男がボソッと呟いた一言でA子さんの顔は一気に青ざめていきました。



​「夢と違うことするなよ」



​男性は何故A子さんの夢のことを知っていたのでしょうか…